20150519_15月17日、大阪での住民投票が終わった。
結果は、現状維持。
橋下市長は政界引退を発表した。
その真意は報道だけでしか知ることはできないが、清々しい表情は政界での仕事をやりきったというように思えた。

政治のことは理解に苦しむのは当然のことであるが、憎まれっ子世にはばかるのごとく走り続けてきたように思える橋下氏であったような。
さぞご家族も、我慢の時を過ごされたのだろう。

20150519_2

20150519_3

20150519_4

上記新聞各紙より

投票率66,8%。
最近のどの選挙でも、こんな高い投票率はなかった。

20代~60代の男性は賛成、70代以上の男性は反対
女性は、50代と70代以上が反対。
若者は変わることを望み、年齢が高くなると現状維持ということは、企業でも社会でも起こっているように思う。
それでも、これからの時代を背負っていく若者に光が差し込めばいいのだが。
賛成・反対、ほんのわずかな差は何を意味するのだろうか。

Yes We Can(私達はできます)
こんなフレーズが大流行した時があった。
残念ながら、大阪に新しい風は吹かなかった。
任期を少し残し政界引退をするとの公言だが、橋下氏が吹かせた風が次世代の社会がよりよくなればいいな…とつくづく思う。

38歳で政界にデビューし、12月の任期までの7年半。
打たれても打たれても、発言を恐れず取り組まれた多くのことは語り継がれて行くであろうし、大阪都構想もいつか現実にならざるを得ない日がくるのだろう。
そんな気がしてならない。

大阪都構想参照下さい。
大阪都構想 – Wikipedia

そもそも大阪都構想は、大阪府と大阪市の二重行政の解消と言われていた。
細分化されることにより、住民サービスが行きとどき、財政の見直しが可能。
その反面、都構想実現には多額の費用が見込まれ、現状のサービスが偏りを起こすかもしれないと言われてきた。

橋下氏の政界引退を、不賛成に投票した人も悔やまれると言われ、コメンテーターの方々は、橋下氏のような政治家は今後は出てこないだろうと発言していた。
そうだろうな・・・と思えるのは私だけだろうか。

そして、どこの政令都市でも、今後起こりうる問題かもしれない。
だれでも思っている構造の変化を、ただたんに沈黙している政治家なのかもしれない。
大阪も都構想は廃案になったが、不賛成を投じた人々にも明確な処方箋は明らかにされていないわけだ。

良きにつけ悪しきにつけ、一人の政治家の活動に終止符が打たれるわけだが、なにか寂しさも感じる。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。