【道徳】を辞書で引いてみれば、
【人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、まもり従わなければならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く】
とあった。
【道徳意識】
道徳上の正邪善悪(せいじゃぜんあく)を適切に判別し、正や善にもとづいて行動しようとする意識。
良心とほぼ同意義だが、良心が主として個人的な体験や事実の次元に関わるのに対して、道徳的意識はより社会的である。
【道徳教育】
社会の成員としての道徳的判断力・態度や行動様式を身につけさせる為の教育。徳育。
【道徳心】
道徳を守る心。善悪を判断し善を行なおうとする心。
平成26年からだったか、[心のノート]から[私達の道徳]へと変わった。
幼稚園児・小学生・中学生・高校生とそれぞれが、人間としての在り方を自覚し、人生をよりよく生きるために道徳教育育成すると帰されている。
道徳教育について:文部科学省HPより
報道される多くの事柄は、上記記載した[道徳]とはずいぶんとかけ離れているような。
子どもたちのいじめの問題(大人もかな)・動画サイトでの犯罪もどき・万引きでお店がつぶれる問題・自分が絶対と人を攻撃する・社会問題のハッカー・難民を生み出す諸問題・なんでも賠償責任になる問題。
昔も、学校教育で道徳の時間はあった。
それよりも何よりも、家で親が道徳を教えた。
さあ、これが道徳ですよ…ではなく、日常の生活の中で、自然に道徳心を育てていたように思う。
親の感情の動きで子供を支配するのではなく、世の中に出て行く子どもたちを、社会からの預かり者として、親は家庭で社会性を身につけさせたような。
勉強ができなければ、どの道を歩まさせるか。
何か得意な部分を伸ばすために、親は何時でも子供に寄り添っていたような。
現代のように、勉強ができないのは学校・塾の先生の責任!!
子供が荒れるのは、社会の責任 !! 仕事がないのも社会の責任!!
企業は、ブラック企業!!・子供を産みたいのに産めないのは社会の責任!!
なんでもいただけるものはいただきたい・・・税金の支払もしていないのに!!
大人の姿を見ていれば、子供はそれを社会と考えてしまうのは防げまい。
子どもたちにとって、一番身近な道徳心を持っている大人は[親]しかいないだろう。
学校教育で[道徳]を教えても、一番身近な親である私達が
子供に道徳を教えられる人間でなければならないと思うのだが。
大家族から核家族へ
自らが望んで核家族を選択し、多くのややこしいことから逃れ、小さな家族単位で束縛もされずにいたはずが、社会の問題(道徳心の喪失)は過去よりますます多くなってしまった。
叱ってくださる人もいなくなり、諌めてくださる人も失い、我の主張しかしなくなった現在。
親は、社会には親より素晴らしい人がいることを子供に教えることもできなくなり、親が絶対(昔と異なる親のエゴ)であるとすれば、道徳心も育つわけがないだろうなと思う。
道徳境域。さあ、親(大人)である私達が、子供の教科書を再度学ぶ時がきたような…。
※本の紹介
【道徳の話]著者 平光雄氏 致知出版社
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