4月に入り、葉桜にはなったが、校門をくぐるピカピカのランドセルの一年生の親子、親と少し距離をおいての高校生。
何とも初々しい姿である。
何時見ても、心を和ませる風景かも知れない。
2010年4月から【思うまま・感じるまま】の投稿を始めて、4年目になる。
毎月9の付く日に記載を自らに課して、144回の原稿となった。
2010年の前は【母さんの独り言】として同じように寄稿をし、大幅なHPの変更となって現在に至るわけだが、仕事中心の中で月3回の期限を厳守することは時には煩わしく、ああ…今日は休み!!と叫びたい日もなかったわけではない。
休まずに続けられたのは・・・・
昔むかし、子どもたちに親として伝えてきたこと【物事から逃げない】この約束事だ。
約束事を子どもに守らせ、親は守らない・・・教育にもならないわけだ。
自らを戒めることは、幼子たちに伝授したことばかりだと、つくづく思うわけであります。
昨今、家庭での教育を眺めていれば(傍観者的だが・・・)、勉強しなさい・約束は守りなさい・字は綺麗に書きなさい・友達には優しく・人の為になりなさい・人の物をとってはいけません・税金は払うもの・金銭の重要性…などなどと大人は言うわけだが、なんら大人が守らないことの多さに呆れ返る。
その大人が気づいていないのか、自分のことは棚に置きたいのもわかるが、子どもの目の確かさは、恐れ多いと感じた方が良い。
ただ、子どもはその事実を大人のように上手に言葉には出せないだけであり、大人になった時、親ははじめて子育ての通信を受け取らなくてはならないわけだ。
- 勉強しなさい→大人は学んでいるのだろうか。
- 約束は守りなさい→仕事の約束は守れず、仕事の期日も守れない。
- 字は綺麗に書きなさい→せめて読めるようには書いてよ。
- 友達には優しく→人の見ている所では優しくしているが、人の目の無い所では自分だけに優しい。
- 人の為になりなさい→見返りがあるものだけは人の為になり、見返りのないものはしない。
- 人の物はとってはいけません→ものを盗むことだけではなく、名誉や過大な評価なども当てはまる。
- 税金を払うもの→税金はもらうもの。だっていただけるものはいただかないと。
- 金銭の重要性→給料をいただく分だけ働きなさい。楽はありませんよ・・・。
子どもたちが毎年いただく通信簿は、指導して道を正すことは可能だが、大人の通信簿は、最後につきつけられるという、取り返しがつかない通信簿であることを忘れてはいけないのかもしれない。
さて、花まる学習塾をご存知な方は多いかと思う。
最近、再度本を取り出し読みふけっている。
たいそうに聞こえるが、実に簡単に読むことができるのだ。
学習塾は勉強を教えるところ、どっこい、子供を育てる親に対してのメッセージがいかに多いかということに気がつく。
【毎日のように、母親の何気ないつぶやきを聞かされ続けた子供は父親をばかにするようになります・・・・・】という下りがある。
家庭内暴力に発展したケースは、ほとんどがこの文化のある家庭ですと、書かれているのです。
≪資料【伸び続ける子が育つ お母さんの習慣】 高濱正伸氏≫
弱い父親・ダメな父親を母親が演出してしまっている。
孤独な母親は、不安定な自らの心を子供にぶつけてしまっていると。
またまた昔むかしの話だが、
【どんなダメ親父であろうが、母親がしっかりしている家庭では子供はうまく育っていくが、どんなに父親が優れていても、ダメ母親の家庭では子供はうまく育たない】
と言って聞かされた。
古い私のような人間は、そうなんだ・・と素直に信じたものだ。
言葉や文章で表すほど簡単ではないだろうが・・・・何時の世も女性は賢くなければならないのかもしれない。
時代を遡って、自らの家庭の歴史を知ることは難しくなった。
一つ一つの家庭が、歴史を作り上げたり、歴史に翻弄されるほどの事柄も無く、夫婦中心ではなく、子ども中心の家庭に変わっていったのはいつ頃からだろうか。
夫婦の絆は、子どもで繋がっているだけのようになったのは・・。
春は、新しい事柄のスタートでもある。
子どもたちと同じように、大人も新しいことにチャレンジすること・自分を見つめて変化していくこと・子どもと共にヨーイドンも良いかもしれない。
こんな小さな積み重ねが、子どもたちにも、夫婦にも、その家庭にも、歴史が積み重なるのかもしれない。
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