尖閣諸島がどこの領土か。
竹島はどこの領土か。
北方は?
深く考えてみたこともなかった領土という問題を、非常識かもしれないが改めて学ぶチャンスをもらったような気がする。
日本でも15世紀~16世紀にかけて戦国時代と呼ばれた時代は、領土や人を奪い合ったと学校で学んだ記憶がある。
戦後農地改革が行われ、大地主から小作人が安価で土地を手に入れ、土地を持てなかった人々も土地を得ることができたわけだ。
山形酒田市の本間氏・北海道の鳩山氏など知っている人もいるだろう。
神様とも言われた一族だ。
この数日テレビでの報道は、中国の日系企業が暴徒化したデモ隊に放火や破壊・奪略の場面が映し出される。
そこには、ニコニコ笑顔の人、写真を撮る群衆の姿。
日系企業ながら、中国の現地の人々が働く企業でもある。
青島のイオンは、店長以下550名が現地人の働き手。
キヤノンでも25000人が自宅待機。
トヨタ・ホンダ・パナソニックなどの大手企業からレストランやコンビニ。
ありとあらゆる企業が被害を受けている。
ここで働き収入を得ている人々は、日本人ではなく中国の人々なわけだ。
また、壊された建物の片付けは、中国人の従業員が行なっているのが放映されている。
日系企業は、中国人の従業員を雇用し、多くの奨学金を学生に提供してきたという。
「もうイデオロギーではなくテロリズムだ。虚しい」
という言葉は重い。
ツイッターでは【拒絶暴力】【95%が暴力は支持しない】【地方からでてきた人々が暇をもてあましてデモに参加している】などなど、中国でも賛否両論だ。
中国のデモ隊が共産党の施設に向かう場面もあり、またデモに掲げられた肖像画に目を止めた方もいるだろうが、それは【毛沢東】であった。
昔は貧乏であったが毛沢東政権時代は平等であったと言う。
対日本だけではなく、国内の政治に関しての問題もあるわけだ。
問題のすり替えは何も解決にはならない。
一人一人ではなにも出来ない人間が、集団になると怖いもの知らずになる。
人間は愚かなものであり、その行動は非情になることを、常に心していなければならないのだろうか。
多くの国が中国の13億という人口・消費国として、製造コストの低さ【生産コスト】から中国という国を重視してきたが、あまりのリスクの高さに中国から東南アジアの国々に投資を移動するだろうと言われている。
その時、この国は何をなすのだろうかと想像をする。
中国国内では、事実が放映されていないという。
良識ある人々、外から中国を見渡せる中国人は世界の一つの国として、自国を考えての発言ができるな…と思う。
合法的デモと暴動化されたデモとは異なる。
国は厳しい対応が必要だという中国のお方もいた、
閉鎖的な国での情報がとれない多くの国民はどのような行動をとるのか、傍観者的見解だが一国民は見て知るしかない。
それにして、世界の多くの人の声が聞こえるネットはなんと素早い対応ができるのだろうか。
日本で言うフェイスブックが、中国が報道を控えても、あっという間に現状を伝えてしまう。
【中国も、そう遠からず民主化にならざるを得なくなる。情報が正しく伝わるようになる。日本という国を中国人も正しく理解する日が来るだろう】という発言や【反日デモの首謀者は、警察官】という疑惑の映像が中国で出回っているという。
中国人から見た、中国がわかる。
下記は、その一部である。
【犯罪とも言えるこれらの行動に、市民や有識者から批判の声が噴出している。
「愛国の看板を掲げる強盗だ。厳罰しなければ、国の安定はない」
「心から彼らを蔑視する」
「日本製をボイコットすると同時、これらのバカ者もボイコットする」
「火事場泥棒だ。中国はますます諸外国に見下されることになる」
一方、政府の対応に矛先を向けた市民もいる。
「一生の蓄えで購入した住宅が強制的に取り壊されても反抗しないのに、行く機会もない島を命で守るなんて、信じられない」
「義和団の再来だ」
南方週末の北京センターの鄧科主任は自身のミニブログで「暴徒が襲撃したのは日系企業ではなく、政府庁舎だったら、どうなるのか。横断幕に書いたのは日本批判の言葉ではなく、政府批判の言葉だったら、どうなるのか」と書き込んだ。
これに対して、新華社通信の陳明玉記者は「横断幕に政府批判の言葉が書かれたら、たくさんの人が労働教養所に入れられてしまうだろう」とリツイートした。】
中国の中国人の声。
世界の声を聞けるようになった。
中国は日本だけではなく、南シナ海に接する国々と摩擦をおこしているのはご存じの如く。
急激に成長をした中国という国は、油田を確保しなければこの先の国は立ちゆかなくなるという。
尖閣諸島も油田があるぞ…であるわけだ。
国も、会社も、個人も【守り】に入ることは、衰退の一途をたどると言われたものだ。
中国も大国と言われるようになり、13億という国民を守るためには【守り】に入り、国を守るためには自らの国には開放を拒み、他国を占領することで守りにはいるというこの図式は、なんとも言いがたい。
GDP2位の国の中国が、海外の企業が中国から引き上げを実行したならば中国の失業率はどうなるのだろうか。
今回のデモでも数万人は失業するといわれている。
まあ…自らが巻いた種だ。
巻いた種は自分で処理しなければ。
領土問題、少しは理解をしようと思えたことが、この反日デモを見聞し思ったことだ。
小さな国の日本が、世界の中でどのように認識され動いているのかを、日本の政治や経済だけでなく目を向けなければとつくづく思ったこの数日である。
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