7月27日の開会式に始まり、8月12日の閉会式まで残すところわずかとなった。
テレビの映像でも開催国の趣向を凝らした開会式は目を見張るものがあった。
現地で行進をしている選手たちは、もっと感動があるのだろう。
メダルの数も2004年のギリシャで37個、この数字に達するかは期待をしつつ…。
それにしても、サッカー・卓球・ウエイトリフティングの女子などなど、日本では初めてのメダル獲得種目の報道を聞く。
卓球の福原愛さんは、23歳で3回目のオリンピック、そしてメダルを手にした。
ラケットを握った練習以外に、体幹を鍛えるトレーニングを重ねてきた一年という。
それまでは体幹を鍛えることに目をそらしてきたとも話していた。
「メダルをかけてもらって、夢じゃない、夢がかなったと思いました。メダル自体もかなり重いけど、ここまで来るのに支えてきてくれた人や、応援してもらった人の思いがたくさん詰まったメダルなので、もっと重く感じます」愛さんインタビューより。
【今までは、自分が逃げていたかもしれない】というインタビューでの答えもあった。
幼き頃から注目を浴び、泣き虫愛ちゃんとも言われていた子が、心身共に大きく成長したな…と、つくづく思う。
残念ながら個人でのメダルを逃した競泳の北島選手の発言も心を揺さぶるものがある。
批判をするのは簡単だが、若者たちの【日本】という日の丸を背負ってチャレンジする姿に乾杯!!である。
考えてみれば、今回活躍した選手の多くの皆さんは、【ゆとり教育】世代であることに気がつく。
【ゆとり教育】のはじまりは、学校での暴力やいじめなどの社会問題などを、詰め込み教育のストレスによるものとし、ゆとり教育制度ができたわけだ。
詳しくは下記参照下さい。
学校での諸問題を改善するために制度化された【ゆとり教育】が学力低下を引き起こしていると言われ、【教育】の再度見直しがされ、【ゆとり教育】の終焉。
されど、今回のオリンピックで活躍している若き選手たちは【ゆとり教育】世代である。
どちらがいいか否かではなく、バランス感覚が必要ということだろうか。
【ゆとり教育】はいじめや暴力を回避するための一つの手段で始まったと聞く。
中曽根総理大臣の時だ。30年後を見てのことであったと記憶する。
1988年~そろそろ30年になるが…。
いじめは益々陰湿化され、詰め込み教育を緩和した結果、学力低下。
この間の社会の変化は著しく、改革の手が入らなかった結果だろう。
【一生懸命】【頑張る(全力を尽くす)】などという言葉はなるたけ使わないようにと社会では、【がんばらなくてもいいんだよ】という言葉も広く広がってしまったように思う。
勉強もほどほど・仕事もほどほどと、要は楽しみが先という長いトンネルの中の時代があった。
【試験の点数は悪かったが、その過程は評価して】
【仕事の結果はでなかったが、その過程は評価して】
という時代に育った人々は、保身だけになってしまったのだろう。
大阪府立和泉高校の校長 中原徹氏(一番若い校長先生)
学校HPの【校長あいさつ】で述べている【学校基本方針】は、子を持つ親は一読しておいてもよいだろう。
プロゴルファー石川遼君のお父様が書かれた書籍
【石川家の子育て】 PHP 著者石川勝美氏
の一節に【答えにない勉強は家庭で教える】という目次がある。
昨今は、勉強も躾も学校で・・・と思う親が多いと聞くが、他人の評価ばかりを気にするばかりに、本来の子供の教育を忘れ去ってしまったような。
昔、親とは【木の上に立って見る】という説から、【近づいて見る】という説もある。
要は、親は子供を見守るということだろう。
こう考えれば、オリンピックで活躍している若者達の親御さんは、さぞかし長い年月子供達を見守ってきたのだろう。
そして、【一生懸命】【頑張る(全力を尽くす)】に尽きるのだろうか。
その結果は、負けもあり勝ちもある。
それはそれで、清々しい。
4年に1回開催されるオリンピックを見るにつけ、1460日という年月に自らを節制し、懸命に取り組んだ競技者に感動を覚えるのかもしれない。
親になるのは簡単だが、親でいることは難しいことだ。
子がいる限り、親業に終わりはない。
沢山の感動を与えてくれた競技者の皆様に感謝です。
ありがとう・・・ですね。
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