長い時間を北海道函館の片田舎で過ごしている。
函館空港から一時間余り(雪の場合は、もっと時間がかかります)。
仕事と言えば、PCがある限りどこでもできるようになった。
10年前は携帯もPCも不自由を強いられた。
10年一昔(今は10年なんて言ってられない…スピードはやし!!)は小さな漁師町も便利になったものだ。
さて、このところ【日本症候群】【ジャパンシンドローム】という言葉を耳にする。
日本は、世界がまだ経験したことない多くの試練に直面している。
高齢化・少子化の人口減少のスピードが速く、世界でも類を見ない。
労働不足・経済の低迷などなどを合わせ、社会保護の不安定化・地域の崩壊も始まっている。
ここまでは多く人も理解をしているのだろう。
世界は、日本の状況を研究し自国に役立てようとしているという。
このような報道を見聞するたびに思うことは、世界が注目している事柄に、日本という国に住む私たちは無関心なのは何なのだろうという疑問であります。
年金生活者が海外で老後を暮らす。
少し前は、豊かな人々に与えられた特権であった。
この10年で7万人増加しているという。
あるご夫婦が、親の介護を海外で行っている報道を見た。
父親の介護の時は、病院から自宅介護を問われた。
2、3か月に1回病院を探さなければならなかった。
母親の介護は海外で行った。自宅介護である。
1万5千円の労働賃金で人を雇うことができ、妻を介護から解放することにより、よりよい介護ができている。
もちろん貯金を崩すことなく年金だけで生活は足りるという。
あるご夫婦は、家賃4万5千円(広い・・・)でプール付きの生活。
持病を抱えての海外生活。
日本人誘致の為に、病院では医療日本語を使えるサービスを整えていた。
ゴルフ1,200円(日本ではいくら?)。生活費は家賃も入れた生活すべてで20万円で収まると。
こちらも貯金を崩すことなく生活ができていると言う。
老後や介護という問題を考えると、日本では普通に暮らせないということになるのか。
赤字国家と言えば、生活保護世帯数が1,417,820と発表され、この1年で136,000世帯の増加。
職業喪失など時代変化での生活保護世帯の比率的が高くなっていると言う。
この問題は、解決策があるのだろうか。
それにもまして、人口の減少はどんなことが予測できるのか。
現在70歳以上約20,570(千単位)。
それでは、10年たてば70歳以上は、20年たてばと考えてみると、30歳以上の人々で看護師や介護士・介護施設働く人々は、一度人口統計を考えてみることは、今後の仕事のあり方を再認識できる。
自らの目で見る。10年後・20年後の統計を。自らが計算してみる。
その中で、今やらなければならないことがわかるのかもしれない。
塾は、少子化で経営形態を変えている。
就業前の幼児教育を取り入れ始めた。
各塾の経営形態も変わってきた。
大学も含め、教育の場ですべてに少子化は大きな影響を与える。
他の職業でも、同じことがおこる。
それに加え、職業が見つからない。
中小企業で人材の募集はしても、不況の時代は安定を求めて大企業を求めるという。
職受難時代は今だけではない。
かって、私も同じことが起きた時代を過ごした。40年前だ。
その後も、何度も同じことが起きている。
職を選んではいられなかった。
食べる為には、どこでも働く。そんな時代だった。
このような事を書き綴っていても、問題の解決にはならない。
一人一人が、真剣にこの国を・自らを考えるしかないのかもしれない。
自らを守るために。生活設計を立てよう・家庭のコンサルティングは大事だと思う。
子供にかかる費用・子供の結婚にかかる費用・住宅取得の費用・老後の費用は・夢は・・・と聞かれることがある。 この生活設計の立て方は、今の時代には合わない。
生活設計は大事だが、時代の変化をきちっと伝え、10年後にもし職が無くなったら、もし子供が就職できなかったら、もし…。
厳しいようだが、いつでも対応できるように世の中を見る目を養うことは、多くの若き人々に重要なことになるのだろう。
こう書き綴ると夢も希望もないという反論が聞こえてきそうだ。
新経済財政担当相になられた与謝野馨氏が、
【借金も作り・年金ももらい、あの世にいったなら世紀の混乱を後の世代に残す。これでいいのか。みんな分っているが手をつけない。こういうことが民主主義にはある】
とテレビで話をしていた。
与謝野氏に関しては賛否両論があろうが、発言された事柄に関しては、私も同意見である。
みんなわかっている。しかし言おうとしない。
政治だけでなく、日々の生活でも同じだと思う。
昔、【あなたの事を真剣に考えてくださる人は、あなたに厳しい人ですよ】と言われた。
年齢を重ねると、この意味が本当に理解される。
あなたの周りには、厳しい人はいらっしゃいますか?
豊かさを失っても生きていくことは可能だ。
しかし心が貧しくなった集団(国・社会)で生き延びることはないのではないだろうか。
私にできることは何かと問わないわけにはいかない。
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