歌舞伎俳優 海老蔵氏の報道が、どこのテレビ番組もネットでもコメンテーターにも取り上げられている。
どのチャンネルを回しても、出てくる出てくる。
こんな国は、他国にもあるのだろうか。
国家の状況より、海老蔵様・韓流スター様・AKB48様・・・→ 無限に。
三面記事的なゴシップ記事は、大々的に報道される。
私はひねくれ者なのか、興味がわかない。
人のゴシップに興味を抱くほど、自らの命の時間が足らない。
日本の置かれている現状は・この国の財政は・この国の安全は・隣国との問題は・国土問題は・政府の機密情報漏れ・ウイルス問題は・阿久根市のリコールは・宮崎の知事選は・大阪市町選は・名古屋はどうなっているのか。
国内外の問題に興味を持たないのは致し方ないのだろうか。
これから起こりうる「人口減少」「高齢者社会」に突入する我が国においては、人ごとではない現実でもある。
私の周りには多くの難問を抱えていきている人々が沢山いる。
独身女性が、自分の両親の介護・年老いた叔母との生活。
病院・自宅での介護はどんなに大変か。
自らの人生でもある仕事をも絶ち切り、家族のお世話を余儀なくされた。
このご家庭は良識のある家庭である。
私も、子育てや自らの仕事に対して、どのくらい励ましていただいたか。
感謝してもしきれない。
娘さんは私の問いに【心強いです】と言われる。
一人っ子の家庭では、相談できる相手もいない。
まさに、これから日本で起こりうる問題だ。
平成22年版「高齢社会白書」(内閣府)によると、
平成67(2055)年には、2.5人に1人が65歳以上。4人に1人が75歳以上
平成21年時には、5人に1人が高齢者。10人に1人が75歳以上
現在65歳以上の要介護等認定者数は平成19年末で437.8万人。
75歳以上で要介護の認定を受けた人は21.6%になるとか。
日本の総人口 平成21年10月時点で、1億2,751万人
65歳以上人口 2,901万人(22.7%)
75歳以上人口 1,371万人(10.8%)
私にも・私の家庭にも、いつかは起こりうることかもしれないと備えられる人と備えられない人。
命や健康は無限ではないのである事を自ら感じ取れれば、私たちは1日を有意義にそして計画を立てつつ人生を過ごせるのだろう。
すなわち生まれてから、死を迎えるまでの線路はすでに出来ているのである。
これは誰でも平等に与えられていることである。
さて、遠い先の線路を途中下車したり、停車したり。
新幹線のようなスピードで駆け抜ける人もあれば、各駅停車で進む人もあろう。
脱線しても復旧できれば良いが、脱線したままで終わることはなんとも人生虚しくなる。
私の人生を電車に例えれば、
各駅停車 → 急行 → 新幹線 → 急行 今は急行であるような。
今までの人生1/3は新幹線のスピードで走り続けた。
脱線しそうな時もあった。
今は急行。
時々下車して風景を楽しみ、心も休ませる。
そろそろ車庫入となり、後輩に道を譲る年齢だ。
残された時間を、人の役に立てられるようでありたい。
【備えあれば、憂いなし】を心しながら。
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