TPPという言葉がメディアに踊る。(環太平洋戦略的経済連携協定)
TPP:
Trans-Pacific Partnership・
Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement。
太平洋周辺地域の国々が、自由貿易圏を作る計画。
2006年にチリ・シンガポール・ニュージランド・ブルネイの4カ国で発効したと聞く。
この当時大国といえる国はなかったが、アメリカ・オーズトラリア・ペルー・ベトナムも参加意志を表明。
最近には、マレーシアも参加の意思表明をしました。
日本と言えば、いまだ決断できないでいる。
農林水産省は農産業に大打撃を受け、日本の損失は116兆円になる散失と弾き、経済産業省はTPPに参加した方が利益になると弾き、内閣府は参加することによりGDP(国内総生産)が増えるという考え方を示した。
自由貿易に挙手する国が多い中、日本はいまだ検討をするという段階。
自由貿易は世界の流れでもある。
島国の日本が昔のような鎖国を続けることは不可能なはず。
さて、国が物事の決断をなすときに、国民全員が納得できるものなどない。
沈むものもあれば、浮かぶものもある。
すべての人々が満足できることなどない。
良いことでも中には天邪鬼もいるものだ。
全員一列に並び「よーいドン」をしても、歩みの早い者もあれば遅いものもある。
現に後進国と言われてきた中国やインドは目覚しい発展をしている。
先進国と言われ続けているアメリカや日本は低迷している。
企業も同じだ。
家庭もそうであろう。
世の中の動きを敏感に感じ、いまここに自らができることをコツコツと行っていく。
国を動かすことも企業を動かすことも、平々凡々な国民の一人の力では何もできないのが事実だ。
国民みな中流家庭と言われてきた人々が年齢的にも重要な位置をしめ、初任給が高かった時代の人々も40代を超えている。
世の中がより良く動いているときは自ら決断をしなくても、世の中のレールにしっかりと乗れていればある所まではたどり着いた。
決断力などいらなかったのかも知れない。
決断することは自らが自らの責任を背負うということだ。
決断は余よな時にいつでも必要なことだろう思っているが、家庭で言えば子育てでも学校と家庭の問題でも親として子供に示す決断はあるだろう。
今の時代、お稽古ごと・教育を受けさせる親は多い。
【子どもがやりたいというから】という親を多く目にする。
この先の子供の将来を描き、世の中の流れを見てわが子に何を教育しておくべきか、何をお稽古させておけば良いかという親の判断・決断で、物事をさせているということはあまり耳にしない。
企業も自らが目指すものを探す努力も失い、出来上がった組織のレールに乗っている日々。
給料が低下したりリストラにあったりすれば、零細企業ではトップはいい車を購入し、社員にはボーナスも支給しないと陰では言う。
おかしくない?という会話。
おかしいのはそれを口にだしている人々であり、企業を造り上げる人の水面下の努力と苦労は計り知れないのにと思う。
まあ、時にはトップを自慢する人々もいるが・・・。
決断をしない人々はいつでも他人に目がいき自らを振り返ることをしない。
そこには進歩などあろうはずがない。
決断という2文字の重さは、どのくらい重いのかも知る努力が少しでもあれば、日本という国はまだ捨てたものではないかも知れない。
国会放映を見ても報道を見聞しても個々の人々を見ていても、決断力のある人を見ることが少なくなった。
この大人達を見て育てられた子供たちは、日本という国でどのように暮らしていくのだろうか。
昔を語るなかれと言われて久しいが、昔を語らずしていられない現在がある。
【憎まれっ子世にはばかる】という諺かあったが、憎まれっ子も少なくなった。
そんな時、30代前半のご夫婦に巡りあった。
【礼儀のできる子に育てる】
おはよう・おやすみ・ありがとう・こんにちは・ご飯が食べ終わるまで椅子に座っていること・いただきます・ごちそうさま。
これが出来れば良いと言い切った。
三つ子の魂百までと。
小学生を2人と2歳を抱える、やはり30代前半のご夫婦。
夫の親御さんと共に暮す。
妻は高学歴、夫は18歳で会社員になる。
感性豊かにと絵を習わせ、子供たちの将来に英語は必要と判断をし、教室に入れている。
これも親の決断だ。
30代はバブルのレールにも乗れず、自らで人生を開拓しなければならない。
すべての人とはいわないが、親の決断のもと子育てをしている人も目にするようになった。
これは嬉しい限りでもある。
日本の国が失ったものは、人間そのもののように思える。
人間力の回復が、再度日本が発展していく鍵のように思える。
決断力を辞書で引けば【ことを決断する意志。また、その能力。】とあった。
私も含め、決断する力を、今だから正しく学ぶことが必要と思う。
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