消費が伸び悩みスーパーも不採算店舗を閉店したり、デパ—トの統合、保険会社も統合の道を選び、製造業も合併などの話はあとを絶たない。
大手の会社が、統合をすれば、その下の小さな会社は否応なしに仕事を減らす。
物を安くしても売れない、売れないからまた安くという悪循環。
世の中見えないから、がまん・がまんと財布の紐を締めてきて久しい。
ところが、スーパーでも高級志向型というか特徴を生かした店は、黒字を出し店舗の拡大をしている。
付加価値をつけて高級ハンバーグを導入した店は、過去最高の売上げと報じられた。
ファストファッションがもてはやされたが、高級ではなく無理をしないで手の届く範囲での良い服を好むように変化しているという。
やはり人間には我慢の限界がある。
少し考えてみれば、統合したり分散したりと企業でも組織でもその繰り返しをしてきた。
景気が良ければ分散型となり、景気が悪ければ統合という図式は、別に目新しいものではない。
時代は繰り返すという事を見ることができれば、あわてもせず傍観もせず、どの時代が来ても対応できるよう、私のような末端にいる人間は準備8割で暮らしている。
その日に食べる食材は、確かにスーパーが安い。
私のような仕事を持ちながら家庭では主婦でもある人間や、食べ盛りの子供がいない家庭ではその日のうちに食材を消化できない。
安かろうで買ってしまうと、あれあれ…とゴミ箱に入る。
少し値ははるが使い道の計画をしていれば、結果的には出費は同じになる。
こんなことができるのは白物家電のお陰でもある。
昔、お風呂に水を入れてスイカを冷やしていた時代には、私のように働く主婦はとっくに音をあげているだろう。
昔を知れとは言わないが、昔を知っていれば物事に一喜一憂しないで生きられる。
なんと言っても、昔を知る人間には今は良き時代だ。
掃除・洗濯・買物・子育て・教育・交通、なんでも便利だと思える。
現在三十代の子供を持つ私だが、子供の教育に日本という国からの援助はなかった。
家庭で出来る範囲での教育であった。
車…新車はいつごろ購入できるようになっただろうと考えると、結婚して14年目ぐらいだろうか。
家のローン(9%時代)があればそうそうは物が買えない。
ローンは家だけ。あとの品は、みなお金を貯めて現金で支払うのがあたりまえだった。
働くようになって、初めて軽自動車を買った。
女性は仕事を持っていなければ、車は家庭に1台。
買い物は一人の子どもをおんぶし、もう一人の手を引いて荷物を持ち、子どもと語らいながらであったものである。
今は、超スピードかな。
床は雑巾で拭くのがあたりまえ。でも今、私も便利家電を使っている。
はたきで高いところを払い、それから掃除機をかける。
洗った食器は、布巾で拭いて食器棚に片付ける。今は洗ってくれるし乾かしてもくれる。
買い物も、今や自宅まで運んでくれる。デパートもネットで可能。
子育ては、3歳から幼稚園。働いていなくても子どもの為と。
昔は働く主婦は保育園、働かない人は3歳までは自分で子育て。
お金があるから3年保育もできるのかも。
しかし子どもの教育はしても、夫は牛丼、500円弁当、コーヒーはコンビニ、女性はスタバとかと言われている。
妻は友とファミレスでランチ…。
不景気でないかも。
夫に学びのチャンスを!!
これからの仕事人は学ばなければならないのは誰でも理解しているかと思う。
収入が多ければと願う家庭はだれでも同じだろう。
未来の子供の為には教育にお金を掛けるが、今ここの目の前に迫っている収入を運んでくれる夫の先が見えない時代、夫に学びのチャンスを与え、数年先の収入確保を一番に考えれば、おのずと支出の順位が子供から夫(妻)に代わるだろう。
この結果は、自らの家庭に利益を生む。
この利益を子供の為に使う。ちょっと考えてみるといいのかもしれない。
家庭で親が学んでいれば、子供は必然に学ぶことを覚えるだろう。
親が懸命に働いていれば、子供は働くことの大切さを覚えるだろう。
不景気・給料の減額・ボーナスがでない・政治が云々・・という状況の打破は、この国の変化を待つのではなく、そして経済の回復を待つのではなく、女性の権限が高い家庭費の割合を【仕訳】していくことではないだろうか。
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