20160219

木々の芽吹きも始まり、小鳥たちの声が春を告げているような。
「鳥たちが春ですよ・・・と鳴いているね」と言うと
幼子は、「春ですよ・・・春ですよ」と口にする。

昔昔【春よこい。早くこい。あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒のじょじょ履いて(草履)、おんもへ(外)に出たいと
待ってます】
大正時代後期の童話と記憶しているが、春になるとこんな童謡を
幼子たちと歌っている。
遠い昔の日本の情景だが、歌にでてくる名前を自分の名前に置き換えて
歌い始める幼子をスローの世界へ誘う童謡かもしれない。

子供をめぐる痛ましい事件の報道が、後をたたない。
子供同士の虐め問題だけで無く、親が子供を痛めつける(死に追いやる)という
なんとも心痛む報道だ。(貧困の連鎖を言われるが、暴力の連鎖も同じような)

たしかに、社会人として教育をしていく親の義務である育児は
だれでも投げ出したくなる時もあるだろう。
時には、怒鳴ることもあれば、たたくこともあるだろう。
(こうゆうことが、虐待などと言われる時もあるわけだが・・)

昨今のニュース報道では、パチンコへ行く為に裸でお風呂場に監禁したり
結束バンドを使ったり・言うことを聞かないから食事を与えなかったり
舌にタバコの火を押しつける等々、痛ましい報道が多いい。
【死】に至るだけではなく、障害になったり・心の病になったり
子育ての後遺症は、めぐり巡り、親に戻ってくるのだが・・・。
【今】この時だけが育児ではなく、親になった責任は重く
この日本では、親が生きている限り続くということを忘れてはならないのでは。

いろいろな経験をさせるのも良だが、日々の生活にたくさんの子育ての
楽しみを見いだせる大人が増えてほしいと念ずるばかりだ。

ひと昔前に比べれば、学校での学びは大変なことだ。
勉強も難しくなり(あれ・・・これ4年生で習ったな。2年生で習うんだ・・)
学校での時間も長くなっているような(社会で言えば、超残業・・かな)

外遊びの時間も短くなり(お稽古や塾などなど)思い切り身体を動かせる
時間は少なくなった。子供同士、外で遊ばせることが危険になったこともあろうか。
その危険は、ネット社会で知らぬ人とつながりやすくなり
そこにも落し穴が。親以外の大人の事件には、子供も巻き込まれるネット社会の
見えない恐怖を知らなければならないのかもしれない。

【健やかに育ちますように】の言葉は、現在社会には通用しなくなり
まずは、大人が健全な育ちをしたかどうかが問われているように思う。

春よこい・・・・子供たちに。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。