「思うまま・感じるまま」コラムも、今年は本日が最終となります。
日々の思うこと・感じることがあまりにも多く、その時々の題材にも苦悩をいたしました。
私たちが、人として何を感じ、何を考え、どのように過ごすかということになりますと、昔の人々の言葉が痛く心を揺さぶります。
森信三氏は日本の教育界の重鎮者。
安岡正篤氏は日本国のリーダー・財界人の多くが師と仰がれる人物。
二人の氏が遺された数々の言葉は、現在の混沌とした時代に多くの人々が再認識をし、その深さを感じ、人として生まれてきたからには、一人一人が人の基本を身につけることにより、この国・社会・個人個人がより良く成長できることになるように感じる。
今年一年、無事過ごすことができたことを感謝すると共に、拙い文章をお読みくださったことにお礼申し上げます。
来る年が、良き年でありますように。
【時間・空間・人間(ジンカン)】
時間 時を守り=時間厳守
空間 場を清め=掃除をはじめとした5S(※)
人間 礼を正す=挨拶・言葉遣いなどの人への礼儀(思いやり)
※5S=整理・整頓・清掃・清潔・躾(Shitsuke)
「『時を守り、場を清め、礼を正す。これ、森信三先生の教えなり』
生きとし生けるものは、時間、空間、人間(じんかん)の三間を離れてこの世に存在することはできません。
この三間を大切にし、整えていくことこそ、現場を再建する三大原理と森先生は提唱され、荒れた学校の指導で大きな実績を上げられました。」
【致知】より。
【「孝」という字】
人間は進歩しようと思えば、統一がなければならない。
教育とは何ぞやと言えば、つまるところは先輩・後輩と長者・少者の連続・連結の役目をなすものでなければならない。
要するに孝という字は、単に親を大事にして、親に尽くすという意味だけではなくて、親子・老少、先輩・後輩の連続・統一を表わす文字である。
そういうことを知って孝経や論語を読むと、限り無い教訓がその中に含まれておることがよくわかる。
【安岡正篤 一日一言】より。
【お蔭を知る】
本当にわれわれの存在というものは、究明すればするほど種々のお蔭によって在る。
天地のお蔭、国家や社会のお蔭、親や師友のお蔭。
この計り知ることの出来ないお蔭をしみじみと感じとり認識する。
これが所謂(いわゆる)恩を知るということであります。
そこではじめて理性や感情を持った人間になるのであります。
【安岡正篤 一日一言】より。
本の紹介
【人生の地図】 編者/高橋歩
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