【文藝春秋】5月号に【我らは何をなすべきか】と題し、41人の方が緊急寄稿をしていた。
その中の一人、児玉清氏(俳優・作家・司会)の寄稿(残念ながら遺稿となってしまった)。
【大人のリーダーを求む】 児玉清(俳優)【原文のまま】
この国の危機管理のお粗末さに日々唖然としている。
予測不能な自然災害は当然起こり得ることだ。
たしかに今回は国内史上最高のマグニチュードであった。
未曾有の地震であることはわかるが、問題はその後の対応だ。
政府並びに関係各省庁の対応の至らなさは歯がゆいばかりだ。
総理大臣も”決死で頑張る”とか精神論を披露するだけ、まるで昔の旧軍人総理となんら変わらない幼稚さだ。
そんなことは当たり前ことで、それは当人が、そう決心してことに当たることで、具体的にどのような手段で、今、そこにあるこの国家的な危機を乗り越えるために何をするか、またできるかが急務なのだ。
TVの現地報告で刻々と訴えてくる窮状に対して何故即刻手を打てないのか。
灯油、ガソリン、食料に水。
ピンポイントで一刻の猶予を許さぬ地域へヘリコプターで落下傘投下するとか、方法はいくらもあるはずだ。
世界を震撼させた原発問題も同じ。
東電のエリート集団の後手後手にまわった慌てぶりを含め、まさに日本は完全に幼稚化した人間たちがリーダーシップを握っていることを露呈した。
その命令下で働く人人間達こそ最悪だ。そして国民も。
知恵と想像力と決断力のアル大人のリーダーを今こそ日本は求めている。
3月11日の災害に対して寄稿され、日本のリーダーに特化した内容ではあるが、リーダーのみならず【大人】と言われる人間すべてに失っているものが沢山あるように思える。
その大人になりきれない大人が子どもを育てる。
秩序などあったものではないのは当然のごとく。
その例が、学校で起こっている。
一般的にはモンスターペアレンツといわれているが、ウイキペディアの中に【モンスターペアレンツの行動例】を尾木ママ(尾木直樹氏)が記載されている。
モンスターペアレント – Wikipedia
この傾向は、親だけではなく、モンスターチルドレンとして取り上げられている。
いまや学校だけではなく、社会全般でモンスターは増殖をしている。
子どもの事は学校で面倒見ろ、給食費は払わない、選手になれないのは先生が悪い、遅刻をしそうだら迎えに来い、卒業式にピアノ伴奏に選ばれなかったのはなぜ、とか…。
まあまあ…聞いていたら、聞いている方が頭がおかしくなる。
先生方は賠償責任保険や提訴された場合の保険加入が何十倍にもなっているという。
その8割は国の補助があるとか。
【国のお金は、モンスターが増えれば増えるほど一人一人が払う税金が使われているのですよ。あなた方の老後などないですよ。その責任はあなた方ですよ】
と言っても過言ではないかもしれない。
【臭いものは蓋をする】とう風潮が、人間同士でおこなわれ、小言も注意も発言もできない大人が増えた。
児玉清氏の言葉を借りれば、
知恵と想像力と決断力のアル大人のリーダーを今こそ日本は求めている。
に加えて、
人間は自らが責任を取れる行動をしよう。
他人・社会・会社が悪いと責める前に、自らを振り返ろう。
社会(生活保護)にお世話にならない為にも、日々を大事に、計画を立てて暮らそう。
(国の財政は、青天井ではないよ…)
※もちろん必要な人もあろう。国のお金は本当に必要な人に使うべきである。
ひがみや妬みは捨て去ろう。
メディアの情報を鵜呑みにせず、自らが考えよう。
モンスターを辞書で引けば
1 【怪物・化け物】
2 【巨大なもの。また、圧倒的な存在感や影響力をもつ人や物。「政界の―」 】
とあります。
当然日本で使われているモンスターは1ですね。
不名誉なことですね…。
【モンスター】と聞くとスマートに聞こえるが、日本語で【化け物父母】と報道されれば、こんなにも増殖をすることはないだろう。
昔、歌にあった【モンスター】は可愛いものだが【化け物父母】はいただけない。
話がだいぶそれてきたが、【大人とは何か】を一人一人が、真剣に問う時代かもしれない。
子どもは社会に巣立つわけだ。
子ども大人が育てた子は、同じように大人になりきれない。
その子が、また子どもを持つ。
この先、日本にリーダーとなれる人が育つわけがない。
ごく少数のリーダーが現れても、巨大化した【化け物父母(モンスターペアレンツ)】が大半を占めるようになれば、リーダーは潰れてゆくものですよね。
可愛い子どもの将来を思えるのであれば、今すぐに【化け物】のぬいぐるみを脱ぎ捨てる!!
できますかね…?
困った子ちゃん
- 学習塾のお金を何ヶ月も払わないで平気な親(学校の給食費もそうかな?)
- 人の見えない所で、自分がその立場であればイヤだな〜と思うことができる親(誰も見てない…ゴミ捨てちゃえ〜。公共のものだから汚してもいいや〜。わからないから嘘を言っちゃえ〜。)
- 税金からいただけるものはもらっちゃえ〜という親(ただの物はありがとう。自らのお金にはおケチ様)
- ご飯を作らない親(今日も惣菜、明日も惣菜)
- まだまだ自分が遊びた~いカラオケ飲み会大好き母さん
- 夫と対等と思うお母さん
- 集団が大好きお母さん
- 子どもを叱れない大人(だって…私は子どもに嫌われたくな~いママ)
- いつまでも親の呪いを恐れている大人(子どもの時に受けた傷かな)
- 家庭サービスしてよママ(おいおい。生活の糧を稼ぐパパはくたくた)
- 実家のお母さんと離れられないママ(親子そろってママパパを批判)
- 家の事の修理や大きいなものはパパの仕事(これはいいかも!!ついでにゴミ捨ても食事の支度も洗濯も子育ても草むしりもパパやって〜。おいおいママの仕事は何だよ?もしかして夫はロボットかい)
- 人にどう思われるかばかり気にする大人(どう生きたいのか考えろ!)
こうやって、長い年月かかり、社会の基本である家庭が崩れ、そこで育った子どもたちが大多数になり、社会が崩れていく。
この現象、だれが歯止めをかけるのだろう。
そう、私たち一人一人が【違っているかも】と気づくことなのでしょう。
私自身も【この生き方、違っているかな?】をキーワードに日々暮らそう。
残された時間は、わずかになったが。
この国に、真の大人と言われる人々の繁殖を夢見て。
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