紅葉の便りが、あちこちから聞こえてくる。
人間というものは、暑さの厳しい夏も懐かしくなり、寒ければ暖を懐かしみ暑ければ寒を懐かしむものだと、季節の移り変わりに毎回毎回思う。

10月5日、スティーブ・ジョブズ氏の訃報は、全世界を駆け巡った。
アップル社の躍進は、ジョブズ氏なくして得られなかったのだろう。
マッキントッシュ・iPod・iPhone・iPad などなど、コンピュータや携帯電話の変革を行ってきた。
その昔、アップルのパーソナルコンピュータが店に置かれているのを見て「なんてかっこいいのだろう、おしゃれだな…」と思っていたが、感じるだけでアップルの製品を手にとることはなかった。
と言うより、私の仕事で使うソフトウェアはアップルのパソコンでは使えなかったという理由と、新しい物に手を出すことの恐れがあったのかもしれない。
パソコンが使えると言っても、結論を言えば作られたソフトを使っているだけにすぎないのだから。
私にとって新しいことにチャレンジできるほどの能力がないわけだ。
ところが、パソコンに詳しい人の指導のおかげで、アップル社との出会いでもあるMac Book・iPhone・iPod・iPadと次々と手に入れ、その使い心地の良さにビックリした。
とにもかくにもシンプルであり、アップル社製品の連動性を心地よく思った。

訃報となってしまったジョブズ氏のシンプルな生き方のような彼の名言集の中から

毎日、今日が人生最後の日かもしれないと考えるとすれば、いつか必ずその考えが正しい日が来る。
自分が死と隣り合わせにあることを決して忘れずに思うこと。
これは私がこれまで人生を左右する重要な選択を迫られたときにとても大きな手掛かりになってくれた。
なぜならば、外部からの期待、自分のプライド、屈辱や挫折に対する恐怖など死を前にすれば全て消えてしまうからだ。
そして後に残されるのは、本当に大切なことだけだ。
自分もいつかは死ぬんだということを忘れずにいることは、自分が何かを失ってしまうんじゃないかという思考の罠を回避する最善の方法だ。

知ってると思いますが、私たちは自分たちの食べる食べ物のほとんどを作ってはいません。
私たちは他人の作った服を着て、他人のつくった言葉をしゃべり、他人が創造した数学を使っています。
何が言いたいかというと、私たちは常に何かを受け取っているということです。
そしてその人間の経験と知識の泉に、何かをお返しができるようなものを作るのはすばらしい気分です。

[スティーブ・ジョブズの名言・格言|世界にお返しをするつもりで生きる]

一度覘いてみてください。

日本のアップル直営店の前にも、多くの献花がなされていると。
世界で、たくさんの言葉が寄せられている。
それは、世界の手本でもあり、多くの若者の生き方の手本でもあったのだろう。
【惜しい】【残念】であるという言葉がふさわしくなく、よき人生をすごし、世の中を変え、仏教心をも持ち合わせた生き様に乾杯である。

昔々、東洋の国々でもすばらしい生き方を示してくれた人はたくさんいる。
それは仕事だけではなく、日々の生活の中で…年長者が年若い人々の折に触れ、語り継がれてきたものだ。

【生まれた時から、死に向かって歩いている。それが人間。だから日々を大事に】
【どんなに仕事をしても死にはしないよ。24時間、どう使っているかだよ】
【徳を積む生き方をしなさい】
【早起・早弁・早糞】→手際良く仕事をこなす。
【和して同ぜず】→主体性のある君主は誰とでも協調はするが、道理にはずれたことには同調しない。
【君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず】

インターネットのおかげで、すごいスピードで世界が広がった。
そして日本のみならず、世界の人々を先生とすることができる時代だ。
羽ばたけるか、飛ばずに巣の中にとどまるかは、自分自身かもしれない。
それにしても、若き歳であった。
ジョブズ氏のご冥福をお祈りいたします。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。