2011年も残すところわずかとなり、新しい年のスタートに向け準備をなさっていることでしょう。
しかしながら、3.11の災害で除夜の鐘をつけないお寺も数多くあるとのこと。
身元の確認ができない方・行方不明の方々と、まだまだ新しい年を心より迎える準備ができていない多くの方々に祈りの心を持ちたいと思います。

さて、新しい年のスタートに欠かせない【おせち】。
昔、聞かされていたことは、女性が3日間休めるようにおせちを作ると聞かされていた。
しかし、本来は神様を迎えている3日間は、物音を立てず騒がしくせず台所で煮炊きを慎むということなのだそうだ。

1月2日には【初売り】で福袋ゲット。
みな忙しくバタバタとしている現在とでは、本来の【正月3が日】とは大違いであるかもしれない。

話を戻そう。
【おせち】は濃い味付けにされ日持ちが考えられている。
酢の物もそうだ。
重箱に詰められる【おせち】は、めでたさを重ねるという意味でもある。

冷蔵庫がある・お店は1月2日から営業・コンビニはお休みしらず。
現在の生活では【おせち】の意味も変化してきているのだろう。
現在は、お正月の風景や仕来りも新しく変化してはいるが、日本古来の仕来りや習慣を知っておくことは悪くないだろう。

そこで【おせち】の中身は…と言えば。

◆祝い肴三種
黒豆:まめまめしく働く
数の子:子孫繁栄
田作り:豊作を祝う

◆口取り
紅白かまぼこ:紅白でめでたいを意味し、白米・赤米を模したもの
伊達巻:巻物に似た形で、知識が増えることを願う縁起物
栗きんとん:栗金団と書くことから、金運を招く・繁盛・繁栄
昆布巻:よろこぶの語呂合わせ

◆酢の物
紅白なます:お祝いの水引の意味

◆焼き物
海老:腰が曲がるまで長生きする

◆煮しめ
里芋:子孫繁栄
蓮根:将来が見通せるように
くわい:クワイの芽のように出世を祈る
牛蒡:地にしっかりと根を張る

その他にも黒豆に入れる、ちょろぎ・おたふく豆など等がある。
【おせち】は地域により変わってくるが、まあ基本的な昔からの重箱はこのようなものだったのだろう。
それにしても、一つ一つの食材の意味は深く、【おせち】を意味深く食することも悪くない。

昔のように火を起こすところから始まる食事つくりは、お正月の3日の間、火の神様の立腹をおそれていたという。
火を使わず【おせち】という習慣ができたともいわれる。

水の神・火の神・山の神・竈の神・便所の神・風の神・太陽の神
沢山の神様。
日本の神の一覧
本当にたくさんの神様がいます。
神様を怒らせないように、日々大切にしなければならないものを神と名付けていたように思うが、昔の人は子供らにこのような大切な事柄を畏怖を通して継承していったわけだ。
最近【トイレの神様】という歌があったが、こちらの方が現在の若者にはわかりやすいのだろう。
来る年の初めを静かに過ごすことができるのであれば、日本古来の習慣・言葉・仕来りなどなど、学ぶことも良しかなと思う。

未曽有の災害・原発・政治不安・経済不安という長い1年でもありました。
来る年は、世界の国々で大統領や首相の選挙があり、また大きく変化の年になるだろう。
日本では、民主党を離党する議員などがこの年末を騒がせているが、それぞれが国民や国を思い、そして世界の平和を願って、一人一人が暮らしていけることを願ってやまない。

今年1年、弊社のHPにお越しいただきましたことをお礼申し上げます。
また、新しい年に新しい時代を語れるよう日々精進してまいります。
ありがとうございました。

投稿メンバー

江本ヒロミHiromi Emoto
神奈川県出身
いつまでもあると思うな親と金。
心も大きく体も大きいが病気は一切無し。心身ともに健康。